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サルティンボッカに再会した夜。

サルティンボッカ。
個人的にちょっと思い入れのあるメニューだ。
 
というのも、昔、今の奥さんに「お祝いだから好きなもの作ってあげるよ」と言われて、
満面の笑みで「サルティンボッカ!」と答えたら、
まるで未知のUMAでも聞いたかのような微妙な顔をされたことがある。
あの表情は今でも鮮明に覚えている。
 

 
今週は、再編成されたチームとのオンサイト。
新しいメンバーとたくさん話し、刺激と充実感はあるものの、
同じくらいぐったり疲れる1週間だった。
 
チームディナーもいくつか設定されていて、
最終日の夜はイタリアンレストランで締め。
そこで、久々にあれを見つけてしまった。
そう、サルティンボッカ。
 
注文した瞬間、同僚たちが口々に「What’s that?」みたいな顔。
いや、ひょっとして知名度ないのか…?
個人的にはイタリア料理の隠れた名作だと思っているんだけど。
 
薄く伸ばした仔牛(Veal)にプロシュートの塩気、
そこにセージの香りがふわっと重なって、
仕上げはバターとレモンのソース。
これらが一体となって舌の上でハーモニーを奏でる感じがたまらない。
 
そして今回いただいたサルティンボッカ、
アメリカでありがちな「塩!!」みたいな暴力もなく、
どの要素もやりすぎず、バランスの取れた優しい味わいで本当に美味しかった。
久しぶりに“ちょうどいい”イタリアンに出会えた気がする。
 
ただし、値段は全然かわいくない。
そのうえ皿がやたらとデカくて、
サイドにはラビオリやらパスタやらが勝手についてくるので、
普通に2〜3人でシェアできる分量だった。笑
 
Dessertsデザートも秀逸で、
甘さが脊髄を直撃するようなアメリカ式ではなく、
ティラミスもチョコレートケーキも、
マスカルポーネベイクドチーズケーキ(アイスクリーム付き)も、
ちょうど良い甘さの幸福セットだった。😋
 

 
どうやらこのお店、とても人気らしくて、
幹事をしてくれた上司は予約に苦労したらしい。
実際、大混雑で少し待たされたものの、
スタッフの気配りは終始行き届いていて、
居心地は抜群だった。
 
久しぶりに良いイタリアンに巡り会えた夜。
そしてサルティンボッカには、やっぱり少しだけ思い出の味が混ざっている。
 
おすすめ。
お店はこちら:
North Beach — Original Joe's

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